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電車事故も衛生事故もHAで事前予測

98 2005年6月19日
電車事故も衛生事故もHAで事前予測
 尼崎の電車事故を見ると「電車の何両目に乗るか」ということが、運命を分けたと思えます。私は予言者ではありませんので、列車事故が何時起こるかというようなことはとても予測できませんが、電車は先頭近くの車両が危ないのではないでしょうか。今回は、電車事故からHACCPの理念を考えていきます。

 電車はレールの上を走っていますので、事故は何かに衝突するか、あるいは衝突されるかでしょうから、事故のリスクは先頭車両と最後部車両が高くなります。「何時起こるか」「どこで起こるか」は予測できなくても、リスクを予測することができます。

 私は現役の時、JRに片道1時間以上乗って通勤していました。通勤している人は大体毎日同じ車両に乗る習慣があります。それは、降りる駅や乗り換えた時の階段や改札口の便利さ、そのほかさまざまな理由があるからです。
一度決めたら、無意識に行動しているようです。このように、習慣になっている行動についても、あらためてリスクを考えてみることが重要です。この場合、毎日乗る位置を先頭車両と最後部車両を外して、真ん中の車両に乗ると習慣化しておけば良いのです。

 食品工場や調理場における作業手順書を作成するときにも、「もしかして」と考えて、それを盛り込むことが重要なのです。例えば、棚の上の薬品がこぼれて下に置いていた食品にかかったら、蛍光灯が割れたら、地震で揺れたら、などなど。このように、いろいろと「万が一」を予想してみましょう。その予想で起こりそうなことを予め防いでおくことです。蛍光灯は飛散防止用カバー付きにする、薬品がこぼれても食品にかからないようにする、といった具合です。

 実はこれ、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Points)のHA(Hazard Analysis)の考え方です。予め危害要因を知ってどれを避けるかを分析することが、HACCPのHAなのです。将来に備えるという考え方です。システムとしてのHACCPを取り入れることは、費用もかかり簡単にはいきませんが、何が危険であるか現場で気付いたことをメモして、改善し見直していくことは、効果的だといえます。一般衛生管理はまず、HAをベースに考えていきましょう。

 作業手順書には、「なぜそれをしないといけないか」「それをしなかったらどうなるか(どんな危害が起こるのか)」「やり方のポイント」をきちんと理解して盛り込み、、日頃から習慣化していきましょう。またそこには、過去の事例からの危害要因を知り、予防措置を入れて、随時改良します。今の時期は、カンピロバクター食中毒や腸管出血性大腸菌O-157が多く発生していますので、鳥刺し、レバ刺しは出さない、食べない、生食用のキャベツ、レタスは良く洗浄して消毒するなど、注意を喚起することが大切です。

 作業手順所は、具体的な現場に合ったものを作りましょう。これは作ることが目的でなく、その通りに実行しなくては意味ないからです。現場では、作業手順書の中のそこの現場に必要な部分だけをコピーして現場のよく見えるところに張り付け、現場でその通りきちんとできているか、随時確認しながら進めましょう。ません。

 飲食店や食品工場のように従事者が多いのに、手洗い器の少ない所では、作業開始時に手洗いだけで10分以上かかるでしょう。それでも、たいていスムーズに作業が開始されます。恐らく個人の判断で短くしているのでしょうが、こうした個人判断は困ります。ふき取り検査や朱肉を使って、何秒ならでOKなのか、自社の手洗い作業方法を検討して、明確な手洗い時間を決めて自分たちで確実に実行すべきなのです。

 以上は、HACCPとISOのエッセンスです。自分たちで危害要因を考え、予防する。その作業を継続的に進めるためには、マネジメントサイクルの 1つである計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)を実行していくことです。自分たちで知恵を出し合い、良い知恵は取り入れることで、参画意識が生まれます。ここまでできれば、HACCPやISO22000を導入するのは難しくありません。
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