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九州地区食品安全モニター会議に参加して

66 2004年2月8日
九州地区食品安全モニター会議に参加して
 先月1月28日、当地福岡に食品安全委員会がやってきました。我々九州地区の食品安全モニター46人を集めての「食の安全の確保に向けた地域における先駆的取り組み」をテーマにした会議です。今回はその模様を書いてみます。BSE問題や高病原性鶏インフルエンザについては資料が配布され説明もありましたが、京都府の卵の偽装食味期限については何も言及されませんでしたので、意見交換の場で発言して参りました。
 まず挨拶があり、続いて食品安全委員会の小泉直子委員が「食品性の安全性の確保のための新たな仕組みについてー食品安全委員会の動き」についてお話されました。

 食品安全委員会設置と食品安全基本法制定の背景には、食品に含まれる危害の多様化があります。具体的には、(1)利便の追求に伴う危害が増大、食のグローバル化による輸入食品の増大や新規農薬の開発(2)BSEや高病原性鶏インフルエンザなどの人獣共通感染症からヒトへの感染、O-157のように変異による食中毒の発生(3)分析技術、検出感度の向上により、「ゼロ残留」がほとんど現実的ではなくなった点----です。

 そして今後は、危害の評価については「どの程度の残留量が、人の健康にどのような影響を与えるのか、どの水準までが安全として許容できるのか」という考え方が中心となるといいます。

 食品の安全に絶対はなく、リスクの存在を前提にコントロールするという考え方が、国際的には一般的です。WTO衛生植物検疫措置の適用に関する協定(1995年)に従って、加盟国はリスク評価に基づく、国際的な整合性と透明性が確保された一定の手続きに従った規則を確保することが必要であると認識されています。

 なお、世界の食品安全に対する考え方は、おおむねCODEX委員会の勧告に従っており、CODEXは99年、食品の安全性に関する国内法を制定・改廃する際に・リスク分析の原則の採用を奨励する勧告を決議しています。

 次に、「リスク評価の方法と取り組みについて」と題して、食品安全委員会の事務局次長の一色賢司氏がお話されました。

 一色氏が強調されたのは、「リスク」とは健康への悪影響が生じる確率とその程度、「リスク分析」は健康への悪影響の発生を予防・制御する科学的手法と考えて欲しいということです。そして、取るに足らないリスク、広く受け入れ可能なリスク、許容可能なリスク(防御の方法が必要)、許容出来ないリスク(対策を講じる必要がある)の4つの分類に、各食品は位置しているのです。これはCODEX委員会の決定に基づいているそうです。

 さて、その後の意見交換の場で、京都府の卵の偽装食味期限について、意見を述べさせていただきました。

 食中毒事件のトップはサルモネラ食中毒で卵が6割位関与していると言われています。卵にはインエッグというサルモネラ食中毒のリスクが5000個に1個あると言われており、許容可能なリスクに分類されます。そのため防御の方法として、賞味期限表示が定められています。

 ただ、その賞味期限表示が守られてないということは、許容出来ないリスクの段階にある食品が出回ったことを示しています。これに対し食品安全委員会としては、迅速な意見や情報を出すべきだと申し上げました。報道などの解説でも、卵の賞味期限表示とサルモネラ食中毒の関連について語っている人は少なく、リスクの無い外国産の牛肉を国産と偽装表示することと同じレベルか、それ以下です。卵の偽装賞味期限は、食品の安全にとって重大な問題ではないでしょうか。

 これに対して一色氏からは、「リスクマネジメントを行う厚生労働省と連携を取って情報交換しながら推移を見守っていた。食の安全を確保するには、フードチェイン・アプローチが重要で生産者、流通・保存、加工、調理・消費の各工程での安全確保が重要です。Codex Alimentarlusにこれからの食品衛生について書かれてあるので読んで欲しい」との返答をいただきました。ただ、日本語訳がインターネット上にもないので、食品安全委員会か厚生労働省で、作成して挙げていただければと思いました。

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