スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「フグ中毒、素人調理は危険じゃない!?」 

62 2003年11月16日
「フグ中毒、素人調理は危険じゃない!?」 
日本シリ―ズでのダイエー勝利、感謝セ―ル、優勝パレ―ドと福岡の町は大興奮でした。引き続いて、町には髪付け油の香りが漂よい大相撲が始まりました。福岡では秋場所が始まるとふぐの値段が上がると言われてきました。
 しかし、今年は養殖ふぐの寄生虫駆除にホルマリンが使われていたという問題が明るみに出て、長崎県漁連はホルマリン使用のふぐはヒレをカットして出荷するという自主規制を決めています。福岡市の市場関係者の話では、ホルマリンが使用のふぐは入ってないとの事で一安心です。

ふぐとホルマリン
http://www.pearl.ne.jp/umi/fugu.htm
フグはなぜホルマリンの海を泳がされるか - 京都精華大学
http://www.kyoto-seika.ac.jp/jinbun/kankyo/class/2003/hosokawa/lecture_03.html

 「河豚は食いたし、命は惜しし」とよく言われます。毎年ふぐを食べて、中毒をおこして死亡する人が後を絶ちません。
 ふぐ中毒はふぐの肝臓や卵巣に含まれているテトロドトキシンという毒素によって起こります。テトロドトキシンはそれを産生する“海洋細菌”を取り込むことによって、その細菌と共生して、ふぐの体内に蓄えられているとされています。ふぐは生息域により毒量が異なりますし、個体差も生まれます。種類によっては、皮にも毒があります。厚生省はフグの食べる部位を通達で決めています。
http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/shokuhin/hugu/sirouto.html

 テトロドトキシンは神経毒で、運動神経・知覚神経の抹消を麻痺させるとともに、延髄の中枢にも作用します。その毒は強力で、青酸カリの数100倍に相当するのだそうです。中毒の症状としては、まず違和感があり、くちびる・舌・手足の知覚麻痺、さらに激しくなると全身の筋肉が麻痺して言語も不明瞭となり、終に呼吸麻痺により死亡するにいたります。

ふぐ中毒予防ポスターに「ふぐ中毒、素人料理は危険です」と書かれています。この標語は誤解を与えるのでは無いかと思います。私は、食品衛生監視員時代にふぐ中毒事件を4回扱いましが、内3回は料理人や魚屋さんでした。素人料理はもちろん危ないのですが、料理の素人はふぐは捌きません。ふぐ処理師の資格を持ってない生半可な料理人の方が危ないのです。
 私が扱ったふぐ中毒の事例です。ある小料理屋でコモンフグを20匹活物を仕入れて店の水槽に入れていました。なお、コモンフグの皮や胆は食べるのを禁止しています。
 事件以前に16匹は客に提供したり自分たちで調理して皮も湯引きして食べていました。そのふぐの皮がたまたま弱毒だったため、皮も食べられるものと思い込んでいました。板前さん特有の経験主義で、自分も食べているから、毒味をしたから大丈夫と思ってしまったのが原因です。ふぐ処理師の免許は持っていませんでした。
 やっかいなことに同じ種類のふぐでも個体差があり、毒力が異なります。

 ふぐ中毒事件でふぐの種類を間違えたと報道される事があります。料理人や漁師がなぜ間違うのでしょう。魚体であれば見分けが付くのでしょうが、捌いた後の肝は見分けが付かないで、無毒のフグの肝に有毒の肝が混じったのが原因ではないでしょうか。

 この事件で患者さんは助かりました。助かった要因は、食べ始めて30分後に腹痛がして気分が悪くなり、連れの女性が送ってくれたことです。5分後に麻痺が始まり、立てなくなり直ちに救急車を呼んでふぐ中毒の可能性を告げて病院に行きました。
ふぐ中毒は、呼吸麻痺を起こしますので、呼吸麻痺に対応できる器械を持った病院に行くことが助かるための絶対条件です。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

consalmasa

Author:consalmasa
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。