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タイ取材報告 2

25 2002年4月21日
 タイ取材報告 2
 取材許可の出た食品工場は、バンコクから車で約3時間のコラートにあります。タイのチュランコン大学のスイモン助教授と一緒に行きました。スイモン先生は広島大学に6年留学し、日本語は達者でした。

 車中のお話でタイの食品輸出は、日本向けが22%を越えてトップです。タイの食品輸出産品は、魚介類が43%、穀物と穀物加工品が20%です。従業員200人以上の大企業が444工場で1%、50~200人の中企業が3%を占め96%が50人以下の工場です。

 スイモン先生のお話では、「輸出企業を中心にHACCPが普及しています。日系企業がたくさんタイに来ているのにHACCPの認定、指導は、EUの会社でほとんど独占しています。日本からもHACCP関連の会社が進出すれば、良いのに、それと。日本のHACCP指導は、ハードに片寄り、細かすぎるようです。EUの会社は、天井の汚れや破損はあまり言いません。」

 コラートの食品工場は、日本人スタッフは5人でHACCP認定工場で、HACCPの設計、日常の衛生管理までタイ人スタッフに任せているとのことで、たしかに、衛生管理は厳格に行われていました。入り口の作業服、マスク、帽子の着用、手洗と職員のチェックが入ります。

 見学コースは、鶏の手羽先を処理する工程で作業台を挟んで両サイド女性工員さんがそれぞれ30人位並んだ列が3列ありました。その中をアルコールスプレーを持ったスタッフが10分おきに手袋の消毒に回っていました。

 人件費の高い日本ではこのような作業はコストが合わずにとても無理です。しかし、日本では、加工度の高い食材が求められているという現実があります。結果的に製造工程の見えない、見せない加工食品が日本人の口に入ります。見学できた作業中の食品は、加熱して包装されるか食べる前に加熱される食品ですので、菌を殺す行程があります。

 包装されたすしネタ等食べる前に加熱して菌を殺したり、洗浄して菌を取り除く行程の無い生食用食材も増えてきています。魚介類の生食の習慣のない外国で加工され、長時間かけて日本に輸入されます。食中毒発生の真の原因が飲食店等の施設でなく、使用している食材にあるケースが増えてきています。

 一般的に食中毒等の集団発生は、一定の期間に集中して発生します。患者の発生数は時間経過とともにピークを描き、やがて急速に減少します。しかし、広域流通食品による集団発生には、食品の流通エリア全般に少しずつ患者が発生します。また、冷凍食品や保存食品の場合は飲食する時間に個人差が生じる場合には、患者発生の時間は集積性を持たなく、一見して集団発生とは分からなくなり、散発例として取り扱われてしまいます。

 昨年暮れには、生カキによる赤痢の食中毒も発生しています。海外渡航歴の無い人に発生した散発事例の赤痢が原因食は確定しませんでしたが、生食用貝柱じゃないかと推定されたケースもあります。

 生食用加工食材の輸入については、HACCP認定工場に限り、重要管理点のデーターをウエブサイトに公開をする等の情報公開が必要でしょう。食の安全、安心を確保するには、消費者が団結して、情報開示を求める必要があります。ここでは、バーゲニング・パワーが効果的かもしれません。
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