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不二家問題で感じる新たな期限表示の運用ルールの必要性


138 2007年3月4日
不二家問題で感じる新たな期限表示の運用ルールの必要性
 不二家の消費期限切れ牛乳使用問題がマスコミで大きく取り上げられて、次々に不祥事が続き企業としての社会的責任が問われています。不二家事件は、ルールを守るという基本的な「しつけ」が出来てなかったことが原因です。事件の発端である期限表示について、あらためて考えてみましょう。

 期限表示には2つあり、品質が急速に劣化する食品については消費期限、品質の劣化が比較的緩慢な食品は賞味期限を付けます。消費期限はきちんと守ることが求められますが、賞味期限はその辺りまでに食べて欲しいという目安という意味合いがあり、その日を過ぎたところで、すぐに問題はないとされています。

 先月、JICA(国際協力機構)で、ラオス、カンボジア、スリランカ、ミャンマーなどから食品衛生の研修のため来日したの研修生のアクションプラン発表会と閉講式、フェアウェルパーティーが開催され、出席してきました。研修生の1人に不二家の消費期限切れの話をすると、「Unbelievable  信じられない!私の国は食料が十分ないので、厳格にはできない。加熱などして安全に食べるように工夫します」と言われました。国の制度や習慣が違いますので一概には言えませんが、日本でも古くは家庭で、前日の残り物を主婦が視覚、臭覚、味覚でチェックして再加熱し、家族の安全を守っていました。日本人は自己判断能力が無くなってしまったと思わざるを得ません。

 不二屋事件に触発されたのか、「賞味期限切れのチョコレートを溶かして、チョコレートケーキの原料にしたから回収します」などといった新聞の社告が、以前よりも目につくようになりました。バレンタインデーの前には大量のチョコレートが店頭に並びます。2月14日過ぎたらもう売れません。売れ残りのチョコレートは廃棄処分でゴミとなるのでしょうか。

 日本はエネルギー換算で食料の約6割を輸入しています。食料は貴重な資源で、地球規模で考えると少しも無駄には出来ないはずです。賞味期限については、期限切れとなったとしてもすぐに全数廃棄とせずに、製造者が保存試験や細菌検査、賞味検査を行って責任持てばよいのでは、と個人的には思っています。

 消費期限や賞味期限は、決められた条件で保存し、理化学試験(pH、酸度、糖度、比重など)、微生物試験(一般生菌数、大腸菌群・黄色ぶどう球菌の残存の有無など)、官能検査を経時的に行い、安全率をかけて定めます。保存試験の方法から見て、加熱などの手を加えない状態で喫食しても大丈夫と製造者が保証するものです。

 期限表示がつけられた食品などは、次の工程でさらに洗浄、殺菌、加熱、混和などの工程を経て加工食品となり、調理されます。最後に期限表示は新たに付けられます。製造、加工、調理は、食材をおいしく食べやすくするだけでなく、より安全に保つ役目があります。ただ、個々の原材料の期限表示の一番短い日に最終食品の期限表示を合わせることはしていません。あくまで製造者の責任で期限を設定できます。当然、原材料の日付けを超えているケースもあります。

 賞味期限は食品の安全を守る、つまりリスクの程度を示す目安です。そのルールはどちらかと言うと一般消費者向けに作られており、食品の状態を変える、リスクを低減することができる手段を持つ製造、調理業者向けには、科学的根拠を持っておくことを条件に運用を変えることが必要ではないでしょうか。ルールを守ることは大切です。合理的ではない守れないルールは、見直して改善していくことも必要です。

 「食の安全・安心」「もったいない」「生活の知恵」などを考慮し、科学的根拠に基づいて、新たな期限表示の運用ルールを厚生労働省が提示してくれることを期待します。食資源をグローバルに考えていくときにさしかかっていると思います。

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