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「めんたぴりり」辛子明太子を作った川原俊夫さんの物語

296  2013年9月15日
「めんたぴりり」辛子明太子を作った川原俊夫さんの物語
博多の名物となっている辛子明太子を作ったふくや創業者の川原俊夫さんと妻の千代子さんの物語「めんたぴりり」が放映されました。ふくやさんは、現役の時色々とお世話のなりましたので興味深く見ました。
 戦前日本が統治していた韓国・釜山で育ち、青春を過ごし結婚し2人の子供に恵まれた幸せな時を過ごしていました。その後満州で働いていました。やがて軍隊への応召で俊夫さんは沖縄の戦場に、「ソ連軍が参戦した」の連絡で、千代子さんは子供2人をつれての引き揚げです。ドラマではあまり詳しく出ていませんでしたが、千代子さんは髪を短く切り、顔に墨を塗りきたない格好で強盗や暴行を受けないようにしていました。終戦から1年後のやっと博多港に着いています。
 「竹林はるかに遠く」に釜山からの引き上げの様子がありますが、定員100名の貨物船が1週間に1度しか出ません。続々と満州、朝鮮から多くの人が引き上げてきますので港で何週間、何ヶ月間を待たなくてはなりません。列を作って並ばなくてはなりません。食料もありません。
 釜山では、川嶋姉妹は男の襲撃を避けるため、坊主頭にして、姉の好は胸を包帯できつく巻いて、胸のふくらみを隠し、トイレにはドアがないので、女とばれないように小便は男のように立ってしていました。日本人の若い女を見つけると草むらや路地裏に引きずってでも強姦されていたが、彼らを怒らせたら他の日本人が集まる避難所を攻撃されるとされ、周囲にいた日本人難民は反撃できないで、悲鳴を聞いても黙って耐えるという地獄絵図と化していました。
 姉妹は、赤十字病院やアメリカ軍の残した残飯を漁ったり、髪を切り男装したりと知恵を絞り、何とか無事に生き残り、秋に連絡船で博多港に帰国することができました。
 驚くのは著者のお母様が帰国してまず考えたのが「子供たちの教育」だったことです。震災の被害の無かった京都に着くと、学校を選んで入学手続きをしました。文字通り体ひとつで逃げてきたのでなにもありません。衣服はもちろん住むところも無いのに駅でホームレスしながら学校に通わせるのです。お母様は一人で郷里の青森を尋ね、親戚が全滅している事を知り、京都に戻ってきて京都駅頭で心労のため亡くなります。それから姉妹で学校で汚い格好を笑われながらがんばっていくのです。毎週日曜日には舞鶴港に兄を探しに行き張り紙をしてきました。ラストが感動の兄との再会です。
 私は終戦の1年半前の昭和19年3月上海で生まれました。上海の共同租界で、境遇としてはふくやの川原さん一家と著者のヨーコさんと似ています。父が召集されて直ぐ、母は乳飲み子の私と3歳の兄を連れて上海から引き上げました。途中それなりに苦労はしたでしょうが終戦前で治安はまだ守られていて航路も確保されており、日本に無事引き上げました。しかし、上海から送った荷物は届きませんでした。
 博多港で川原俊夫さんと妻の千代子さんが再会し、中洲市場で食料品店を開きました。お店に何か特徴をだそうと、プサンの市場で食べた味付けたらを思い出しながら試行錯誤を続け「辛子明太子」を完成しました。川原俊夫さんのすごい所は「辛子明太子」のノウハウを独占せずに同業者に教えたことです。やがて、九州に新幹線が開通すると同業者が競って博多のお土産として、辛子明太子を売り込み大きく伸ばしていきました。
 私の父は浄土宗の寺の長男で僧侶の資格を持っていました。しかし父が復員しても、寺には祖父、祖母、叔父、叔母がいて、当時の経済状況では、お寺にお金は入ってきません。とても私達家族4人がお寺の収入では食べていけません。そこで両親は闇市で商売を始め、食料品店(乾物屋)を始めました。そこまで川原俊夫氏と同じです。終戦後を生きた人はバイタリティがありました。生きる為に戸板1枚に品物を並べて売ったり、川嶋姉妹はゴミ箱で食べ物を探しています。彼女曰く「私はどん底のさらにどん底にいたのよ」と
 私の父を含めて日本の一番厳しい時期を乗り越えてきた3組の物語です。私も子供ながら「ギブミーチョコレート」や戦災孤児、パンパンガールの存在を知っています。皆生きるのに懸命だったのです。この時代の事が忘れさられようとしています。
 「めんたぴりり」や「竹林はるかに遠く」を読んでみてください。
 めんたいぴりりの原作「明太子をつくった男」 川原健 海鳥社




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