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タイで日本の食育について考える

129 2006年10月15日
タイで日本の食育について考える
 ある電力会社から電化厨房のセミナーで食品衛生と食育について話して欲しいと依頼がありました。同じ食のテーマでありながら、役所で食育は私が経験した食品衛生監視員はではなく、栄養士が中心に行っています。しかし、市民にとって食中毒という急性毒性的危害を防ぐための食品衛生と、アレルギー症状の発生や生活習慣病という慢性的健康危害を予防し、体力を作り健康を維持するための食のことを一緒に考え学ぶことは大変意義があると思い、引き受けることにしました。

 この機会にまず、食育の問題点について調べてみました。大きく分けて、食事のあり方と、食事の質により健康を損なうメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)などの問題があると考えます。

 食事について考える際、日本と外国との比較で見るのが1つの方法です。私は最近タイに研修旅行に行きましたし、タイにはボランティアで10回位訪問していますので、タイの食文化は多少知っています。今回は旅行業者が飲食店を予め全て予約していましたが、いつものボランティア旅行は学生さんを交えた貧乏旅行のため、ゲストハウスなどに泊まり、現地の協力者やチャーターしている車の運転手さんにおいしい店を教えてもらい、お客さんの多い屋台や町の食堂で食事をしています。

 各国の食文化は、その国の環境、衛生状況、宗教、得られる食材により決まります。日本は、山が多く河川は急流となり、水は清く水道施設も完備し、衛生的な水が豊富に使えるため、魚介類の生食が可能となります。また、食材を全世界から買い求めています。

 一方、中国やタイは大陸国家で、内陸部から延々と大河がゆっくり流れてきており、途中様々な物を溶かしこんでいます。水道といえども蛇口で直接飲用できる水は供給されてなく清潔な水は得にくい状況です。さらに気温が高く微生物が繁殖し易い環境のため、料理は油を使い高温で揚げる、炒める、蒸気で蒸す、ぐつぐつ煮込むといったしっかり加熱する料理が主となります。

 屋台や町の食堂は注文を聞いてから料理を始めるか、直前に作っています。カレーのように高温で保存しておく、つまり加熱殺菌してから直ぐに提供することで、病原菌からの危害を防いでいます。料理の種類を選べば、屋台や町の飲食店、市場のお惣菜でも安全に食べることができます。また、大河がもたらす肥沃な、土壌は野菜や果物を豊富に提供します。

 タイ料理は鶏肉、豚肉、魚介類は多いのですが、野菜炒めやスープのように野菜と一緒に食べる形式が多いため、たんぱく質の比率は少なくなっていす。一皿に食材は平均10品くらい使われていますので、1回の食事で楽に50~60 品の食材が摂れることになります。野菜や果物を多種類食べることは、高脂肪の食材の比率が低くなり、栄養のバランスが非常に良くなります。

 今回の旅行の参加者は10名で、毎回1つのテーブルを囲んでワイワイ言いながら食事をしていました。日本の食習慣の問題として、朝食を摂らない、いつも1人で食べる、家族全員で食事をしないなどに見られる家庭内のコミニケーション不足があります。せめて週1回は、家族全員で鍋や大皿を囲む食事をすべきではないでしょうか。

 日本では最近、アレルギー疾患の子供が増えて学校給食でも問題になっています。子供も大変でしょうが、親、学校給食関係、弁当店、食品製造業なども対応に苦労しています。タイを含む東南アジアでは、子供のアレルギー疾患はあまり問題になっていませんし、私の子供の頃は、青魚のヒスタミンによるアレルギー様症状程度でした。これも食事の影響が強いのではないでしょうか。

 保健所時代衛生課主催のセミナーで、国立南福岡病院のアレルギーの先生に講演していただいたことがあります。「赤ちゃんの離乳が早すぎる。赤ちゃんの内臓がしっかり出来上がってないうちに高たんぱく、高脂肪、糖分含有の高い離乳食を与えることが原因の1つとなっている」とお話しされたことを思い出しました。

 家庭での食習慣とお母さんが栄養があるものを早く与えたいという意識が影響しているのではないでしょうか。私は2人の娘に3人の孫がいますが、離乳時期になりましたら口すっぱく、離乳食を急ぐな、同じ頃の子供と離乳の競争するなと言っています。今のところアレルギーの症状は出ませんのでこの説は正しいと信じています。

 テレビでは多くの料理番組でグルメが演出され、日本は食の豊かな国のようにイメージされていますが、ほんとにそうでしょうか。改めて食育を取り上げる必要があるほど、食に関しては貧しくなってしまったのではないでしょうか。タイに行く度に、庶民レベルではタイの人のほうがずっと健康的で美味いものを食べていると思います。外食をするにしても選択の幅が広くあります。日本では、夕食時に酒を飲まずにちゃんと野菜を食べさせてくれる店となると、極端に減ります。日タイの食文化の違いから、食育について考えてみました。
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