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元食品衛生監視員が食品添加物を見ると‥‥

122 2006年7月2日
元食品衛生監視員が食品添加物を見ると‥‥
 前回に続き、名古屋で開催された「第11回食の安全を考える集い」についてです。保健所の食品監視員が自主的に集まって食の安全を考えていこうという主旨の会ですが、生協や市民の方々の参加も多く、食品添加物についての興味深い意見がありましたので、それを紹介します。

 「生協のおいしくって安全な食品のおはなし」というパンフレットの紹介で赤ウインナー開発物語を披露してくださったのは、めいきん生協常務理事の向井忍氏。生協のウインナーはそれまで、無着色で通っていました。ところが、子供たちからの「僕のお弁当のタコウインナー、赤じゃないの」
の一言がきっかけとなり、「生協にも赤いウインナーがあってもいいのではいか」と、事業者と共同で植物由来の着色料を使って赤いウインナーを開発したとのことでした。

 このように、食品添加物は何でも反対するということでなく、着色という食品添加物の機能を理解して、より安全な食品添加物を選んで使うという姿勢は、大変参考になります。

 しかし、会場の市民の方からは、「学校給食の現場では、床面とか器具の消毒に次亜塩素酸ソーダをたくさん使われている。食品添加物についてたいへん不安に思っている」という意見も出てきました。次亜塩素酸ソーダは水道水や調理器具、生食用野菜の消毒に使われますが、有機物と反応して消失しますので長期間残留することはなく、影響は少ないと思います。ただ、床の消毒などは、翌朝の床面の細菌検査で検出しない程度に、濃度を減らす工夫が必要ではないでしょうか。

 日本では「ワンフレーズ」で言い表すことを好み、言葉のイメージだけで、詳しい説明抜きに判断されるケースが増えていると感じます。食品添加物という言葉も、食べ物に不要な化学物質をわざわざ加えているというイメージがあります。個々の食品添加物の役割や安全性を考慮せずに、単純に無添加の食品が良いと思いがちです。

 食品添加物と言っても指定添加物で360品目、既存添加物で451品目あります。指定添加物はすべて毒性試験や発がん試験を行い、食品衛生調査会、現在は食品安全委員会で審査されており、合格したものだけが食品添加物として使用できるのです。また、保存料などの食品添加物は使用基準が定められています。

 私のように元食品衛生監視員という立場では、食品添加物の安全審査のシステム、全国の食品衛生監視員による抜き取り検査結果などからみて、少しも安全性に疑問は感じられません。また、営業者も市民の意向を汲んで、できるだけ食品添加物の使用量を減らすように努力しています。逆に保存料などを無理して減らすことで、食中毒のリスクが高くなったり消費期限、賞味期限が短縮され、それが資源のロスに結びついている可能性はあります。

 一方、健康食品と称する食品は、あくまで食品であるために安全審査や規制はほとんどなく、毎年死亡を含む大きな事故が発生し、クレームも多発しています。こちらは「健康食品」という響きの良い「ワンフレーズ」とくりかえしによる宣伝で、イメージ良く思われています。もちろん健康食品はきちんと衛生管理されたものもたくさんありますが、登録や許可制ではありませんので、玉石混交でリスクの高いものもあります。少量なら有効なものでも、多量に摂取することで被害が生じるケースもあります。

 イソフラボンは、女性ホルモン様を持つ天然成分で更年期障害、がん予防によいと宣伝されました。一方、更年期障害の治療のためにホルモン剤を投与すると乳がんの発生率が高くなることも知られています。だからイソフラボンを取り過ぎると危険であることが、食品安全委員会で指摘されたばかりでした。

 食生活を向上させるためには、危険な物を排除して食べないことに主眼をおく人もいます。そして、食と健康に対する多過ぎる情報に振り回されて常に新たな食に対する不安が再生されている人もいます。

 一方、生活習慣病の予防のためには、機能性、栄養へ着目して野菜を中心に多くの食品をバランスよく食べることを心掛けているとプラスとマイナスでリスクが減少されます。発がん性があると言われているワラビ、ゼンマイも時々、そして多くの食品と一緒に食べる限りにおいて、リスクはありません。ましてや、食品添加物は発がん性の試験を行っていますので安全です。食品添加物のリスクより、食べない偏った食事の方がはるかにリスクが高いのです。そして、特定な健康食品に偏ると思わぬリスクが発生することもありま122 2006年7月2日
元食品衛生監視員が食品添加物を見ると‥‥
 前回に続き、名古屋で開催された「第11回食の安全を考える集い」についてです。保健所の食品監視員が自主的に集まって食の安全を考えていこうという主旨の会ですが、生協や市民の方々の参加も多く、食品添加物についての興味深い意見がありましたので、それを紹介します。

 「生協のおいしくって安全な食品のおはなし」というパンフレットの紹介で赤ウインナー開発物語を披露してくださったのは、めいきん生協常務理事の向井忍氏。生協のウインナーはそれまで、無着色で通っていました。ところが、子供たちからの「僕のお弁当のタコウインナー、赤じゃないの」
の一言がきっかけとなり、「生協にも赤いウインナーがあってもいいのではいか」と、事業者と共同で植物由来の着色料を使って赤いウインナーを開発したとのことでした。

 このように、食品添加物は何でも反対するということでなく、着色という食品添加物の機能を理解して、より安全な食品添加物を選んで使うという姿勢は、大変参考になります。

 しかし、会場の市民の方からは、「学校給食の現場では、床面とか器具の消毒に次亜塩素酸ソーダをたくさん使われている。食品添加物についてたいへん不安に思っている」という意見も出てきました。次亜塩素酸ソーダは水道水や調理器具、生食用野菜の消毒に使われますが、有機物と反応して消失しますので長期間残留することはなく、影響は少ないと思います。ただ、床の消毒などは、翌朝の床面の細菌検査で検出しない程度に、濃度を減らす工夫が必要ではないでしょうか。

 日本では「ワンフレーズ」で言い表すことを好み、言葉のイメージだけで、詳しい説明抜きに判断されるケースが増えていると感じます。食品添加物という言葉も、食べ物に不要な化学物質をわざわざ加えているというイメージがあります。個々の食品添加物の役割や安全性を考慮せずに、単純に無添加の食品が良いと思いがちです。

 食品添加物と言っても指定添加物で360品目、既存添加物で451品目あります。指定添加物はすべて毒性試験や発がん試験を行い、食品衛生調査会、現在は食品安全委員会で審査されており、合格したものだけが食品添加物として使用できるのです。また、保存料などの食品添加物は使用基準が定められています。

 私のように元食品衛生監視員という立場では、食品添加物の安全審査のシステム、全国の食品衛生監視員による抜き取り検査結果などからみて、少しも安全性に疑問は感じられません。また、営業者も市民の意向を汲んで、できるだけ食品添加物の使用量を減らすように努力しています。逆に保存料などを無理して減らすことで、食中毒のリスクが高くなったり消費期限、賞味期限が短縮され、それが資源のロスに結びついている可能性はあります。

 一方、健康食品と称する食品は、あくまで食品であるために安全審査や規制はほとんどなく、毎年死亡を含む大きな事故が発生し、クレームも多発しています。こちらは「健康食品」という響きの良い「ワンフレーズ」とくりかえしによる宣伝で、イメージ良く思われています。もちろん健康食品はきちんと衛生管理されたものもたくさんありますが、登録や許可制ではありませんので、玉石混交でリスクの高いものもあります。少量なら有効なものでも、多量に摂取することで被害が生じるケースもあります。

 イソフラボンは、女性ホルモン様を持つ天然成分で更年期障害、がん予防によいと宣伝されました。一方、更年期障害の治療のためにホルモン剤を投与すると乳がんの発生率が高くなることも知られています。だからイソフラボンを取り過ぎると危険であることが、食品安全委員会で指摘されたばかりでした。

 食生活を向上させるためには、危険な物を排除して食べないことに主眼をおく人もいます。そして、食と健康に対する多過ぎる情報に振り回されて常に新たな食に対する不安が再生されている人もいます。

 一方、生活習慣病の予防のためには、機能性、栄養へ着目して野菜を中心に多くの食品をバランスよく食べることを心掛けているとプラスとマイナスでリスクが減少されます。発がん性があると言われているワラビ、ゼンマイも時々、そして多くの食品と一緒に食べる限りにおいて、リスクはありません。ましてや、食品添加物は発がん性の試験を行っていますので安全です。食品添加物のリスクより、食べない偏っ
た食事の方がはるかにリスクが高いのです。そして、特定な健康食品に偏ると思わぬリスクが発生することもあります。
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