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「マジックフード」も「魔女フード」存在しない

105 2005年10月2日
「マジックフード」も「魔女フード」存在しない
 いわゆる健康にまつわる情報を扱ったテレビ番組が盛んに放送されています。「奥さん、○○なんです。知らなかったでしょ!」「高血圧にはAの食品が効く」とか「Bの食品にはCが含まれているので、食べるとがんになる」など分かりやすく解説します。このように、マスコミが大げさに書き立てたり、またそれを消費者が過大に信じて、振り回されてしまうことを「フードファディズム」といいます。

 フードファディズムについては、「フードファディズムを知っていますか」に 群馬大学教授 高橋久仁子先生が詳しく書かれています。

 テレビや雑誌などのメディアでは特定の食品を体に悪いと決めつけ、非難したり、一方である食品を体に良いとして推奨し、万能視します。「植物性」「自然」は良く、「動物性」「人工」は悪い、とする傾向があります。うま味調味料、炭酸飲料は「人工」的であるために悪いとされ、低温殺菌牛乳や
有精卵は「良い」とされます。
 そもそも健康食品愛用者は、健康を病気にのみにとらえていますが、体力的な意味の健康と医学的な意味での健康、精神的な意味での健康に加えて意欲や意志、生きがいのようなシピリチュウアルものもあり、特定の食品で健康になるなどと思うのは少し虫が良過ぎるのではないでしょうか。

 私は食品衛生監視員時代に、食中毒や有症苦情調査で患者さんに数日前から何を食べたかという喫食調査を行っていましたが、「朝食抜き、昼は焼きそばのみ、夜は焼き鳥で飲んだ」と若い人の食生活が乱れていることを実感しました。食中毒でなく、偏食に原因する症状でないかと思われたこともしばしばです。

 福岡市を退職する際に「保健所の片隅から」を出版しました。その縁でテレビでドキュメント番組を作るとの話がありにタイに行きました。そこで、タイの家庭料理を食べるという企画で運河沿いの家庭に小船でおじゃましました。

 グリーンカレー、漬物スープ、生野菜や焼き魚のドレッシングを作っていただきました。お母さんは自宅の小さなコンロだけの台所で手早く料理していきます。すり鉢にショウガやニンニク、数多くの天然の香辛料、果実、木の実を入れてすり潰しながらグリーンカレーのペーストを作ります。

 加工食品はあまり使いません。付け合わせの野菜も市場の帰りにその辺りから摘んできました。ぜいたくな食材はありませんが、風土に合ったスパイスの効いたおいしい食事でした。食材の中には身体に良い物、たくさん食べると害を与えるものもあるかもしれませんが、たくさんの食材の中で調和を図っているのでしょう。

 日本では健康のために1日に30品目以上摂りましょうと言われていますが、タイでは、1回の食事で40品目以上の食材を楽に摂ることができます。それに、野菜が多く、豚肉、鶏肉、魚介類を上手に使っていました。

 医食同源という言葉の通り、食生活の良し悪しが健康を左右することは事実ですが、今日食べた食品が明日の健康を直ぐに左右するというような極端なことは食中毒菌や明らかな毒物の混入を例外としありません。「健康を維持してくれる特別な食品」などは無いと思った方がよく、あるのは「健康維持に役立つ食生活」です。

 これを食べれば健康が保証されるという単一の食品はないけれど、毎日食べる色々な食品が、多様な栄養素構成とその組み合せによって様々な形で健康の維持に機能しています。改めて「普通に食べ物を食べること」の合理性と重要性を再認識する必要があります。

 どんなに栄養的に優れた食品であっても、それを食べるだけで、それまでの不摂生が帳消しになるような「マジックフード」は存在しませんし、その食品や栄養を摂るだけでたちまち病気になるような「魔女フード」も存在しないのです。
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