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タイと中国でリスクについて考える

152 2007年9月16日
タイと中国でリスクについて考える
盆明けの18日から立て続けにタイ、中国に旅行してきました。タイはABCキルトJAPANというNPOの活動でベビーキルトを届け、タイのNPO担当者から「その後のエイズ問題」を聞いてきました。中国には食品安全ネッワーク(米虫節夫代表)主催の中国(青島・煙台・大連)ISO/HACCP研修に参加しました。それぞれの国から日本を見てハザードとリスクについて考えてみました。ある物質に毒性があれば、その物質はハザードです。人の健康への危険度、つまりリスクはその物質の毒性の強さと摂取量で決まります。ハザードであっても摂取量が少なければリスクは小さくなりますし、現実に健康被害が発生が続いていればリスクが高いことになるわけです。

タイではHIV/AIDSの対策が進み、AIDSで決定的なリスクである死を回避できるようになりました。エイズ発症を抑える通常薬は基本的には無償で国が提供しています。収入に応じて若干負担している人はいます。HIV/AIDS感染者は服用をきちんと守れば貧乏でも今ではエイズでは死ぬことはありません。服用を守らないと無償の薬が効かなくなり、高価な輸入薬が必要となります。また、行政機関、病院、医師、感染者の自助グループと連携しており、自助グループの人たちが集落を訪問し各種の援助や予防教育を行なっています。タイのエイズ問題はシステムがきちんと整備されて着実に動き出していて政策的には完了しています。
参考 ABCキルトJAPANの活動記録
 http://221.114.113.155//abcq/kaihou/03tai-houkokus.pdf

日本のエイズ問題は薬害エイズで大変な盛上がりを見せましたが、1996年2月に菅直人厚生大臣が謝罪し3月に和解が成立したことと、良い薬が発見されて不治の病で無くなったことで日本社会は急速に興味を失い、予防活動が尻つぼみになってしまい、先進国の中では唯一日本だけがHIV感染の増加傾向を示しています。先日、血友病でHIV/AIDSに感染した子供を持つお母さんから聞いたお話しでは、数千万の賠償金もエイズの治療に使ってしまうでしょう。HIV/AIDSに感染すると、死ぬまで高価なエイズ薬を飲み続ける必要があり、高価な薬に一生繋がれた状態になります、そのため以前より厳しい状況がうまれています。ある意味死ぬより怖いことになります。日本で性行為や薬物でエイズに感染すると、本人だけでなく家族崩壊につながります。このような大きく拡大したリスクを大人やマスコミは伝えていません。

一方食の安全・安心に関しては中国パッシングが盛んに行なわれています。中国からおみやげに食べ物を買ってきても喜ばれないどころかいやな顔をされます。歯磨き粉、うなぎと続いたので無理もありません。今回、中国を訪問して、ビルの建築ラッシュや大気汚染、水質汚染、ゴミの状況を見てそうだと思うところもありますが、中国は広大で多くの人がいて、貧富の差がありますので、なんでも有りというところです。日本のように均質な国家の意識では計ることができません。問題は日本に入って来る食品が安全なのかということです。ダンボール入りの肉まんの映像を見ても、あのような施設で作られた肉まんは日本には輸入されません。きちんと選別されて安全な食品を輸入しています。こうゆう言い方をすると、日本の入国の検疫検査で検査
数が足ないのではないかという反論がきます。食品の安全性を確保するには、最終製品の検査だけでは十分ではありません。現地での生産、養殖、加工、流通工程の衛生管理がより重要です。そのためには国際基準であるHACCPできちんと衛生管理が実施されているかどうかが大事なのです。マスコミは現地の状況を知らずに違反の事例だけを取り上げて大騒ぎしています。違反率は他の国に比べて中国が高いわけではありません。違反状況も農薬のポジティブリストで新たに設定された基準に違反したものが多いです。ポジティブリストの基準は毒性試験等で厳密に基準を決めたわけでなく、ハザードでしょうが、健康リスクにつては不明のものも多いのです。

日本は食品の輸入国のため国際基準であるHACCPについて理解が不足しています。中国は食品の輸出国で、アメリカやEUに輸出するためには、PL法に耐えるだけのHACCPシステムが必須なのです。
今回青島の日本メーカーの委託工場、煙台のさわらの加工工場、大連の野菜工場を視察し、煙台のCIQ(中国国家品質監督検査検疫総局(品質検査総局)の担当者から9月1日から実施されたCIQマーク(検査検疫済マーク)についても詳しくお聞きすることができました。
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/070901/11681.html
日本にとって、安全な食品、安全な食品工場を選ぶことがとっても大事で、すでに日本の商社、生協、食品メーカー等が指導に入っている工場は完全にHACCPで厳格に運営されていますので、日本より衛生管理は数段優れています。私は福岡市で多くの零細、中企業の食品工場をたくさん見てきましたので断言できます。人件費をかけて、システムが良ければ衛生管理が良くなるのは当たり前です。従業員全員の手洗いの手をチェックする人やローラかけの人、掃除専用、作業中に定期的に手指に消毒のアルコールを散布する人が配置できますし、作業手順書を守らない人は直ぐ首にできます。9月からHACCP認定工場で中国国家品質監督検査検疫官の審査を受けた工場の製品にはCIQマークが付きますので、このマーク付きの食品を使用すれば安全です。

マスコミはハザードであっても健康被害のリスクは無いに等しいものに対しては人の不幸を楽しむように騒ぎたてている感じがします。その反面進行中の大きなリスクは取り上げませんので、現実のリスクに対する感覚がどんどん希薄になってきているように思います。
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