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賞味期限表示は食の安全にとって重要な物差しなのか

181 2008年12月7日
賞味期限表示は食の安全にとって重要な物差しなのか
 100年に1度と言われる経済危機が起こっています。少し前には、原油や穀物が異常な値上がりをして、大きな社会問題となっていました。世界経済が激変している時、食糧の多くを輸入に頼っている日本としては、食糧確保が大きなテーマであるはずです。しかし、昨年来の食品事故を見ていると、マスコミが市民の食に対する不安をいたずらに掻き立て、表示の僅かなミスや、中元や歳暮といった季節的イベントの売れ残り商品さえも再出荷できずに廃棄せざるをえないような異様な空気が蔓延し、食の安全にとって一番重要な食糧の確保が危険になってきています。

 ララ物資についてご存知でしょうか。終戦後、米国における世界の戦災雑民運動は、対戦国の日本や朝鮮は対象外としていたのです。浅野七之助氏が米国のロッキー新報に送った記事を契機として、License Agency for Relief in Asia(アジア救済連盟)が結成され、日本の食糧救援活動が始まったのです。私の母の里は孤児院を経営していましたのでヤギも送られて来ました。現在の飽食の日本では想像できないかもしれませんが、わずか63年前の日本のことです。

 現在の日本は食糧自給率が40%しかなく、食糧の多くは外国から輸入しています。しかも日本は年間900万tの食料を廃棄し、これは世界の食糧援助量の1.5倍に相当します。世界の多くの国が63年前の日本と同じ状況の食糧危機の状態にある今、これで良いのでしょうか。

 特に、産地表示や期限表示の偽装や単純な印刷ミスの食品は廃棄しなくてもよいのではないでしょうか。こうした食品は、資源保護の観点から回収せずに、訂正シールなどで対応できる社会に成長して欲しいと思います。報道では「自主回収」とされますが、再出荷を許さない空気がありますので、賞味期限が十分残っていても廃棄処分となっています。その賞味期限も、消費者やマスコミが賞味期限を安全面で絶対視するため、食品製造者は必要以上に安全率を多くとり、賞味期限を短く設定する傾向にあるのも、食品廃棄が多くなる原因の1つです。

 消費期限は腐敗などの衛生上の危害が発生する恐れがないと認められる期限で、弁当や総菜などだいたい5日以内に劣化するものに表示されます。消費期限は細菌の増殖を防ぐため、つまり食中毒予防の観点から厳格に運用する必要があります。しかし、期限切れの食品を食べて食中毒になったという事例を私は知りません。逆に鮮度だけで安全性を判断すると危険です。

 食中毒発生件数のトップのカンピロバクターは小量の菌数で発症し、鶏肉などの肉類もしくは牛レバーなど内臓の生食によるものが大半であるとされています。いくら鮮度が良くても食鳥処理や食肉処理の工程でカンピ
ロバクターに汚染された肉を人間が摂取すると感染します。次に多く発生しているノロイウルスも食物中では増殖しませんので、生カキについては産地の状況と出荷時の処理で生カキがノロウイルスを持っているかで危険性が決まり、鮮度とは関係ありません。

 余談ですが、最近テレビで畑になっているキュウリやトマトを洗わずにそのまま食べている映像をよく見ます。有機農法で無農薬だから安全という意味なのでしょうが、有機農法は、牛糞、鶏糞を使います。牛や鶏の腸に生息しているカンピロバクター、サルモネラ、腸管出血性大腸菌O-157にそのキュウリやトマトが汚染している可能性がありますし、無農薬で殺菌剤を散布してないのなら、病原菌が残留している危険性は高まります。子供たちが真似して腸管出血性大腸菌O-157で亡くなったらどうするのでしょう。こちらの方がよっぽど危険な行為です。

 一方、賞味期限は、味、風味などすべての品質を製造者が保証する期限で、比較的痛みにくい食品に表示されます。この期限を過ぎても、必ずしもすぐに衛生上の危害が生じるわけではありません。賞味期限が付けられる食品は、レトルトパックや缶詰、乾燥、pH調整、包装技術、脱酸素剤使用と細菌の防御がしっかりしています。賞味期限の保存試験の判定では、細菌指標より化学指標である油脂の酸化、紫外線や酸素による化学変化、味覚試験で決まります。微生物危害といった衛生面よりも食品の味や色の劣化といった商品の品質項目で設定されています。賞味期限切れの食品が細菌性食中毒の原因となるとしたら、開封後の2次汚染以外は考えられません。

 食料廃棄を減らすには、製造者は技術力を発揮して、商品の寿命を延ばし保存試験に基づき賞味期限を延ばす努力をしてください。誤魔化しのない信頼される商品を作ってください。販売者は、売れ残りを少なくする方法を考えてください。消費者、販売者、製造者がそれぞれを信頼し、疑心暗鬼を無くすことが大切なのです。

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