スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

何だか変だなカード」で消費者意識を取り入れよう

191 2009年5月3日
何だか変だなカード」で消費者意識を取り入れよう
 前号で紹介した「スーパーの裏側 安全でおいしい食品を選ぶために」河岸宏和著を読んでみました。最初に10の事件ファイルとして「昨日のマグロを堂々と再利用」「朝どれ偽装」「ネズミ」「ゴキブリ」「小バエ」「スライスハムの再パック」「巻きなおし」「異物混入」「賞味期限切れ」について書いています。
 これを読んで映画「スーパーの女」出演: 宮本信子, 津川雅彦 監督: 伊丹十三を思いだしました。同じような話しは映画の材題になる位、よくあることだったのでしょう。私も保健所にいて、スーパーのバックヤードを見てきましたが、同じような事例は直接見ないないまでも「ありうる話」でそんなに驚きませんでした。そのあたりをどういう風に変えていけば良いのか考えてみましょう。

 私は終戦の前の年昭和19年生まれで戦後の食料難を子供時代に過ごし、ギブミーチョコレートと米軍ジープを追いかけヤミ市を知っていますし、米軍放出のガムやチョコレートを食べてきました。
食べ物に対するニーズは当然時代によって変わってきています。食料難の終戦後の食べ物に対するニーズは、なによりも量の確保を優先しました。
次に、食の安全で美味しさ、見た目、価格、ブランドといった質の問題は最後になっていました。食品業者の信頼関係を含む「食の安心」といったテーマはほとんど省みられませんでした。
 やがて、日本が復興して経済が好調になり、食料難が過ぎると、食べ物に対する要求は、高くなり、美味しさ、見た目、価格、ブランドといった質の問題が重要となりますが、食の安全はあんまり意識されていませんでした。家庭では、前日の残り物は臭覚、味覚といった5感で判断し再加熱する等の知恵で自主的に安全を確保していました。自分で守る知恵を持っ
ていたので厳しく「食の安心」まで求めていなかったのかもしれません。魚屋は前日の売れ残りは焼き魚や味噌漬けに、野菜屋は漬物して売っていました。

 2007年の一連の食品偽装事件以降、表示や産地のごまかしが大きく取り上げられ、食品営業者と消費者との信頼関係がくずれ、食に対する不安が広がってきました。「食の安全・安心」と一括して語られますが、安全と安心は違います。
 食の安全は科学的な概念でその食べ物を食べても病気にならないこと。つまり食中毒に罹らないことです。食中毒は90%は病原微生物によるもので、洗ったり、加熱することで病原菌を排除できますのでかなり食の安全を確保できます。では、化学物質の食品添加物や農薬はリスクが高いのでしょうか。もちろん現物はリスクが高い物もありますが、逆にリスクを含むため、日本では、食品安全委員会、厚生労働省、農林水産省、保健所と規制を厳しくしています。この仕組みで、食品添加物や農薬の安全は十分に確保されています。しかし、健康食品は安全を守る仕組みが十分でありませんので、リスクがある食品群だと思います。
  食品添加物・農薬=イメージ悪 But 健康被害無し
  健康食品=イメージ良But 健康被害有り
 イメージや名前だけで判断すると間違います。

 食の安心は、心理的、感覚的な面が強く、感情に左右され映像や言葉のイメージにより大きく影響されます。テレビや新聞で繰り返し、悪いイメージで流されるとその食品はとっても危険な食品と思われてしまいます。しかし、現実には食品の偽装等1連の事件では、作為的に農薬を入れた中国のギョウザ事件以外健康被害はありませんでした。これは犯罪です。

 そうは言っても、消費者の意識が大きく変化しているのに、安全だからと言って賞味期限や産地の偽装や、巻き直しや使い回しが許されるはずもありません。業界内部の安心に対する意識と消費者の意識が乖離してきていますので、消費者の意識を汲み取る努力が必要です。
消費者意識を取り入れるには、一番身近な消費者であるパートさんや納品業者がお店の商品をどう見ているかを観察することです。自社の商品を購入していますか。自社商品をどう見ていますか。
ある食品メーカーは「何だか変だなカード」を使って、問題箇所を探しています。“いつもと違うよ!! 急いで連絡”と書いた用紙に誰でも何かおかしいと思うことを自由に書いて提出すると、リーダーが問題点を検討し、対応策を考えていくという方式で、昔ながらの独善的常識を一般的な常識に変えていくことができますし、パートさんから見た問題点を汲み上げ改善することで、業務に対する責任ややる気を増進させるきっかけとなります。一連の偽装事件の殆どは内部告発で発覚しました。マスコミ等の外部に出すと内部告発で、同じ事を提案制度で汲み取り、改善につなげていけばやる気が生まれ、職場が活性化します。 
「何だか変だなカード」が有効に機能するには、パートさんを含む社員全員のモチベーションを上げていくことが大事で、食品衛生関係では、整理・整頓・清掃から始まる食品衛生7S活動が有効です。整理・整頓が良くなると見た目と作業性が良くなりますし、整頓・清掃・洗浄・殺菌はルールが重要でこのルールつくりとルールの改訂に職場単位で全員を参加させることで、業務を改善する動機になります。「うちの職場ではできない」と思っているリーダーがいると思います。根気良く続けて社風を変えて行き、職場の半数が意識が前向きになると職場が綺麗になり良い循環が始まります。綺麗好きが集まりますと、それについて来れない人は自然にいなくなります。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

consalmasa

Author:consalmasa
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。