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カンピロバクター食中毒とギラン・バレー症候群

190 2009年4月19日
カンピロバクター食中毒とギラン・バレー症候群
 保健所時代5月の連休を挟んで、毎年のように発生していたのが、カンピロバクター菌による食中毒です。それも、鶏をメインにしていた飲食店や居酒屋でした。感覚的に鶏の生食が絡んでいたように思います。毎年。この時期カンピロバクター菌食中毒について書いていますが、注意を喚起する意味で書いてみます。
 「大原麗子、壮絶闘病生活を告白  2008.11.15 12:25」の記事を見つけました。
サントリーのCM「すこし愛して なが~く愛して」の名セリフで知られる女優、大原麗子(62)が11日深夜、東京・世田谷区の自宅ガレージで転倒し、右手首骨折と膝を打撲する重傷を負っていたことが14日、分かった。大原は9年前、手足に力が入らなくなるギラン・バレー症候群を患って以来、仕事をセーブしていた。 」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/081115/tnr0811151227003-n1.htm

 私はギラン・バレー症候群と聞いてカンピロクター食中毒との関連を思い浮かべました。感染経路は書いていませんでしたので、大原麗子さんがカンピロバクター食中毒に罹ってギラン・バレー症候群になったとは限りません。

 カンピロバクター腸炎の臨床症状としては、下痢、腹痛、発熱頭痛、悪寒嘔吐などの症状を示し、他の食中毒細菌(感染型)と類似する。下痢の回数は数回~10回以上の激しい場合も見られる。また、発熱はおおむね37~38℃台であるが、40℃以上の患者も見られる。まれに合併症として敗血症、菌血症、髄膜炎などや、ギラン・バレー症候群、ミラー・フィッシャー症候群を起こすことがある。
         (「食中毒予防必携」社団法人日本食品衛生協会刊)

 以上のように合併症を起こして重篤な病気を併発するカンピロバクター菌食中毒は大変恐ろしい食中毒です。そして、発生件数はここ数年食中毒事件数のトップです。危険性が高く発生件数も多いのに、カンピロバクター菌は市民にはあまり知られていません。それは報道が少ないからです。どうしてかと言うと事件数が多い割りに患者数が少なく、原因施設、原因食が判明しないためマスコミ報道がし難いためです。なぜ、件数が多いのに患者数が少ないかというと、食べて発症するまで日数がかかり、食中毒と思わずに病院に行き検便検査の結果カンピロバクター菌が原因とわかり、医者は保健所に食中毒の届けを出します。
 カンピロバクター菌による食中毒は潜伏期間が3~5日と長く、どこで何を食べて感染したかわからないことが多く、疑わしい施設があっても当日の食材がありませんので原因食が確定することが難しいのです。1人だけの発症では3度3度のうちどの食事が原因なのか確定することはできません。複数の人やグループから発症すると、共通施設で見ていきますので原因施設は判明しますが、原因食までは判明しないケースがほとんどです。
 2007年厚生労働省の食中毒統計では、カンピロバクター菌食中毒事件数416件、原因食品として肉類及びその加工品65件、複合調理食品4件で原因食が判明したのが16.6%です。食品衛生監視員は患者さんから聞き取りで喫食調査の際は、患者さんの記憶が薄れていますので、菌が生息する可能性のある食材が使われた食事を中心に聞いていきます。すると、鶏の生食、牛のレバ刺しの喫食が含まれるケース多く、原因食と確定されなくて厚生労働省の統計に載らない鶏の生食、牛のレバ刺しが多いのを知っていて統計の数字以上に危険性が高いことを体感的に感じています。

 「カンピロバクター属菌は、家畜、家禽、ペット、野生動物などの腸管内に広く分布しており、また、これら動物により汚染された河川や下水などの環境材料からも菌が分離される。家禽、ニワトリのカンピロバクター保菌率は高く本菌による食中毒は、食品を喫食してから発症するまでの潜伏期問が比較的長い(2~7日)ことから原因食品が残っていないことが多い、また仮に残っていたとしても、冷凍保存期間中に菌が死滅・減少し、食品からの菌分離が難しいことなどの理由から、原因食品を特定するのが困難である場合が多い。
 しかし、原因が判明したものの多くは鶏料理であり、鶏の刺身やタタキ、鶏レバーなど生で摂食するものや、加熱不十分な鶏肉によるものが挙げられる。また、生の食肉から野菜など他の食品が二次汚染を受けて感染した例も見られる。鶏肉に次いでバーベキューや焼き肉による事例が多く、牛レバー刺しによるものもある。そのほか、沢水や井戸水、あるいは簡易水道などにおける消毒の不備による水系感染がある。
          (「食中毒予防必携」社団法人日本食品衛生協会刊)

 もし、カンピロバクター食中毒で原因施設として特定され、不幸にも患者が合併症を併発し長期間の治療が必要となった場合、原因施設の責任はどの程度になるのでしょう。患者の生涯予測収入で算定されるでしょうから有名人なら当然高額となるでしょう。知らなくて提供したとの言い訳は通るわけではありません。私は日本で1番リスクの高い食品は鶏さし、レバ刺しだと思います。居酒屋は鶏さし、レバ刺しを提供して何ぼ儲かるのでしょうか。仕入れてカットして盛り付けるだけで飲食店では防ぐ方法はありません。私は加熱以外に予防方法を知りません。このようにリスクは騒がれる物より身近であまり知られてない物に存在する事が多くあります。リスクを知ることが大事です
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