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お中元セール後のそうめんの行方

171 2008年7月6日
お中元セール後のそうめんの行方
 「返品そうめんを再出荷、賞味期限を付け直し・・奈良」高級そうめんの製造者が返品されたそうめんに賞味期限を付け直して再出荷していたことがわかり、農林水産省は、日本農林規格(JAS)法に基づく改善命令を出した。」
(2008年6月7日03時10分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080606-OYT1T00908.htm
というニュースがありました。最初はまたかと思っていました。しかし、大手スーパーやデパートから返品された商品は廃棄処分となると聞いて違和感を覚えました。何で廃棄処分しないといけないのか意味がわかりません。

 私が食品衛生監視員の最初の頃は製造年月日表示でした。そうめん(乾麺)は製造年月日表示の不要なその他の加工食品に分類され食品衛生法の許可施設でもありません。つまり、比較的安全な食品に分類され、期限表示に変わっても食品衛生法上では義務付けはなく、業界では、食品検査機関とも協力してそうめんの品質保持について研究し、賞味期限を3年半とする独自規定を設定していました。
しかし、市場に出回る大半の商品については、販売店の意向で賞味期限を1年半としているケースが多いようです。もちろん賞味期限表示を付ける場合はルールを守って表示すべきで、消費者をだますような付け替えが許されるわけではありません。

 衛生講習会を何度かさせていただいた知り合いのそうめん屋さんからメールをいただきました。
「弊社では、赤福事件のときに「予防処置」という項目で返品商品に関しての処理のマニュアル、手順書、記録を作成させました。コンプライアンスとして・・
出来るだけ廃棄しない形で処理しています。返品商品であるということを明確に明記し、シーズン後9月ごろにクリアランスセールという形で販売しています。賞味期限の付け替えはしません。短いのもありますが、お客様からは喜ばれております。
 ただ、今回、全国乾麺協同組合連合会からは「返品されたものはいかなる理由でも再販しないこと。」という指示がきました。どういうことでしょうか?まったく理解できません。安全側に考えるにもほどがあります。
逆に業界の代表として、市場、マスコミに向けて昨今の根本的な問題を声をあげてメッセージを伝えるべきなのに・・・・全て廃棄しなさいとは・・・ 情けないです。」

 我が家でもこのクリアランスセールを良く利用し連絡が来ると注文していました。不安は全く感じません。日本人は思考力を無くしたのでしょうか? 常識的に考えればそうめんは喫食する時十分に加熱します。つまり微生物的危害は皆無です。そうめん等の乾麺は、先祖が作りだした伝統的なすばらしい保存食です。昔飢餓の時に多くの人々を救ったこともあります。そうめんは古物 (ひねもの)と言って古いものはこしが強いといって珍重されています。賞味期限の意味はあまりなく消費者が判断できる商品です。

「船場吉兆の使い回し」は、お客さまにすでに売っている商品で、所有権のない商品を勝手に再販した事件で、窃盗に近い犯罪です。箸を付けたりつばがかかったりしたという安全上の問題もあります。デパートのお中元セールでの売れ残りそうめんは、最終消費者に渡っていません。保存場所が倉庫は陳列台かの違いできちんと包装もされています。未だ流通経路の一環にあります。商取引では業者の間を商品が行き来するのは当然です。どうして賞味期限内でも再販が禁止なのか意味がわかりません。
わけわからないマスコミの発するおかしな空気に流されて、食品特性も考えず建前論や前例踏襲で右に習えで処分を決めています。一方、テレビ局は食品表示問題で視聴率をあげ、新聞社は社告で利益をあげています。大手販売店側のデパート、スーパーの意向で賞味期限を短く設定させて、お中元セールで大量に陳列させ、売れ残りは返品します。何のリスクも責任も取りません。事が起こると再販禁止にしてゴミにしてしまえということです。消費者、生産者をばかにしていませんか。ほんとにそうめんのような保存性が高いようものでも消費者は賞味期限が短いのを好むのでしょうか?長いと食品添加物を使っているとでも思うのでしょうか? 販売店側の都合ではないでしょうか。もし、消費者が食品添加物を使って保存性を上げていると思われているのなら、生産者は、そうめんは水分含量を少なくして、腐敗、変敗をしないようにしているため3年半は大丈夫です。と情報を開示することです。

美味しく食べられる食料をゴミにする行為のつけは全て消費者、生産者に商品価格高騰と食料不足という形で回してきます。マスコミ、販売店、業界の組合はダメージを受けませんのでその場限りの対策で平気な顔をしています。
それでは、そうめんが再販禁止なら、バレンタインのチョコレート、暮れのお餅、お中元、お歳暮の食品全て売れ残るとゴミになります。エコ運動でお中元、お歳暮、バレンタイン、正月の行事を止める運動をはじめましょう。牛乳メーカーは回収した牛乳の再利用を科学的な検証できちんとルール化しています。個々の業界で商品特性による無駄にならないような科学的検証に基づくルールを定めたら良いのではないでしょうか。
食料自給率39%、食料廃棄率25%の日本でこのような事が何時まで許されるのでしょうか。食料危機やエコ活動という新しい風が吹き始めています。

現在の期限表示は販売店側の意向で安全率を大きく見過ぎて短かく付けています。保存検査による適正な期限表示を付けましょう。賞味期限が延ばせばゴミになる量は減少します。「食べ物を大切にしましょう。気分や営業上の都合で食べ物の寿命を短くするのは止めましょう」保存試験といっても賞味期限の長い食品は官能検査を重視し自社で行いましょう。消費者も生産者の衛生管理、保存技術を信じましょう。食品製造者は情報を開示して信頼されるようにしましょう。

昔、飢餓を救ったそうめんが、食料危機を増進させるような食料廃棄の先棒を担いで良いのですか。この状態が続きますと、零細な伝統的食品産業は日本からなくなります。夏の風物詩ともなっている流しそうめんを「食の安心」という何やら怪しい風で無くしてもよいのですか。科学的な常識を重視しましょう。

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