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食の安全・安心でもっとも大きな問題は何ですか

207 2010年1月3日
食の安全・安心でもっとも大きな問題は何ですか
 「食品安全の正しい常識」が出版されました。私は数ページ書かせていただきましたので、加筆して書いてみます。この本は「正しい常識」です。しかし、読んで「あれ!」と思う人がいると思います。目から鱗的な事が書かれています。つまり、日本では正しくない常識が蔓延しています。非科学的な常識は変えていく必要があります。
                       
 食の安全は科学的な評価で決まります。その食品が安全かどうかは、その食品を食べて健康被害が起こる確率、つまりリスクがどれ位あるかで判断する事ができます。健康被害つまり食中毒が多く発生している食品はリスクが高いと言えます。

 一方、食の安心は心理的なもので人それぞれの判断です。言葉や映像といったイメージが影響し、大きな食品事件で新聞やテレビがマイナスイメージの言葉や映像を繰り返し大きく報道されると、リスクは少なく健康被害は全く発生していないにも関わらず不安を与えます。BSEの時の牛が倒れる映像や中国製餃子農薬混入事件のときに事件と直接関係無い中国の畑での農薬散布の映像が流れたため、BSEや中国野菜に対するマイナスイメージを植え付けてしまいました。

 逆に食中毒のように健康被害があり、頻繁に発生しているにも関わらず、患者数が少ない事件が多く、さらに原因食、原因施設が不明となるケースが多く、行政の発表する記事を小さく載せるだけとなり、解説記事もありません。平成20年は食中毒発生件数1.369件、患者数24.303人、死者4人です。
 ここ数年事件数のトップのカンピロバクター菌について、ほとんど報道されておらず、生食用の鶏肉や生食肉のカンピロバクター菌、腸管出血性大腸菌O157の感染リスクについて知らないため飲食店でこれらが提供されているのをよく見かけます。テレビ番組でもレバ刺しや鳥刺しはよく出てきて、「新鮮だから大丈夫」とコメントしています。しかし、リスクは牛や鶏を解体する時に菌に汚染されるかどうかで決まり、新鮮さは安全性とは全く関係ありません。
 何故、大きく報道されないかと言うと、大きく取り上げると売れなくなり風評被害が起こり、確たる証拠が無いと農水産業者から訴えられます。個々の食中毒事件において、分析的な検査を重視し、喫食した食材から菌が検出しないと原因食は不明となります。しかし、発症して届け出て調査が行なわれる迄に時間がかかり、すでに食材はありません。食中毒の原因はフードチャーンのどこかにあり、それは、疫学的見地や同様な食中毒事件の解析や食中毒菌の生息場所により、原因は何処にあるか推定できますが、確証が無いため報道できないため、同じような食中毒は繰り返し、消費者に被害を与え続けています。

 問題は、消費者の「食の安心」に対する認識において、リスクが低く、健康被害が起きてない化学物質に対して、大きな不安をいだき、食中毒が頻発しているリスクが高い食品に対する知識が不足しているというギャップがあることです。「安心のため」と称して行われる対策は科学的根拠がないために資源を浪費することになっているケースもあり、「食の安全」のための対策が後回しになることもあります。
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