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ギランバレー症候群のリスクはカンピロバクター菌食中毒です 

 198 2009年8月16日
ギランバレー症候群のリスクはカンピロバクター菌食中毒です 
8月6日、80年代から90年代にかけてサントリーウィスキーのCMで人気を博した大原麗子さんが亡くなっている事が報じられました。ご冥福をお祈りします。長い間ギランバレー症候群に罹り闘病生活をされていた様でした。
ギランバレー症候群はカンピロバクター菌が主要なリスクファクターとして知られています。そしてカンピロバクター菌による食中毒は2008年、509件(食中毒総数1.369件)と増加傾向で食中毒発生事件数のトップを占めています。
http://m.webry.info/at/aay226517/200812/article_2.htm
私はこのニュースを聞いて、「ギランバレー症候群 →カンピロバクター菌の食中毒→鶏刺し」と連想しました。

カンピロバクター菌は家畜や家きんなどの消化管に生息して、感染源として鶏肉およびその加工品が多く、市販鶏生肉の60~70%がカンピロバクター菌に汚染されています。鶏肉への汚染は主に鶏を解体する際に起こります。カンピロバクター菌は鶏が保菌している事が多く、鶏インフルエンザと違いカンピロバクター菌は鶏には症状が出ませんので、感染していても生産者は経済的影響がありません。
また、カンピロバクター菌の食中毒を起しても提供した飲食店等だけが行政処分を受け、原因を作った生産者、食鳥処理場には及びません。生産者、食鳥処理場はカンピロバクター菌対策としての衛生管理は何のデメリットもメリットもないため、衛生管理がなかなか充実しないのです。

生産者、処理業者での生食用鶏肉の衛生管理は、機械化が難しく安全性を高めるには手間もコストもかかり大変だとは思いますが、せめて生食用鶏肉だけは、カンピロバクター菌による汚染のない安全な物を作って欲しいと思いますし、消費者もコストを払うべきです。それと、消費者には安全な生食用鶏肉かどうかの見分けがつかないのです。生産者、処理業者の衛生管理状態をHACCPやISO22000の手法により公的機関や第3者の審査機関が審査して生食用鶏肉として出荷できるかの認定システムによる丸適マークを付けると効果があるのではないでしょうか。それと2001年、「腸炎ビブリオ食中毒防止対策のための水産食品に係る規格」の改正がその後の腸炎ビブリオ食中毒の激減につながったことから見て、「生食用鶏肉の規格基準」を作り、カンピロバクター菌数の制御を行うことが、カンピロバクター菌食中毒予防につながるのではないでしょうか。

現状で、消費者や飲食店がカンピロバクター菌食中毒を防ぐには、十分に加熱する。鶏肉やレバ等に内臓肉の生食を食べない。提供しないことです。残念ながら現在、生食用鶏肉は非常に危険な食べ物であることを知ることと知らせることです。生食用鶏肉の消費が落ち込むと対策が動き出すかもしれません。

鶏肉のカンピロバクターについて 岩手大学品川先生
 http://www.maff.go.jp/syohi_anzen/biseibutu/070423008.pdf
 
 品川先生の資料の最後に「Five Keys to Safer Food Manual」があります。
 このFive Keys は先日大阪で開催された食品安全ネットワーク主催の講演会サ
ロンで出た話題でもあります。
  http://www.niph.go.jp/soshiki/ekigaku/Five%20keys%20manual%20Japanese.pdf
 
WHOが2006年に発表した"Five Keys to Safer Food Manual"です。WHOが発表し
た内容ですから日本以外の国にも通じるのはもちろんです。
ここでいう5 keysは.次の通りです。

1.清潔に保つ (Keep clean)
2. 生の食品と加熱済みの食品を分ける (Separate raw and cooked)
3.よく加熱する (Cook thoroughly)
4.安全な温度に保つ (Keep food at safe temperatures)
5.安全な水と原材料を使う (Use safe water and raw materials)

 ここで私が特に注目したのは、
5.安全な水と原材料を使う(Use safe water and raw materials) があることです。

アフリカで支援活動を行っているunicefからパンフレットが来ました。「女の子が学校に通えるようになると、子どもの生存率が上がる! なぜ?」とあり、「手を洗うと病気にならないんだって! トイレのあとは手を洗う、汚れた水は飲まないように、食べ物は栄養を考えて・・・学校で学んだ命を守る方法を、女の子たちは家族や周りの人たちに広めていきます。」 
なるほど、衛生管理の基本は手洗、水、食べ物です。日本人なら知っていますね。水、食べ物は安全と思っています。なのに、汚染率60%の食材で、ギランバレー症候群のリスクがある鶏肉を生で食べる危険性は知らされていません。アフリカの状態と同じではないでしょうか。テレビの番組にもレバ刺し、鶏刺しは登場します。リスクを伝えるどころか、テレビで宣伝しています。確実に鶏の生はリスクがあるのです。リスクゼロに近いBSEに大騒ぎしたマスコミが難病のリスクのある鶏刺し、レバ刺しについては何も言いません。何で覚せい剤犯人のタレントの特番を長々と組むのでしょう。せめて名女優の死を悼んで、晩年苦しんだギランバレー症候群について解説しないのでしょうか。

危ない食材や手洗方法をきちんと教えないと事故は防げません。交通ルールを教えないで子どもを町に出したら自動車事故にあいます。
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