スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「食の安全と安心」をどう守るか

 184 2009年1月18日
「食の安全と安心」をどう守るか
 「食の安全と安心」という1フレーズで語られますが、最近は安全と安心は離れてきています。安全は科学的に見る見方で、健康被害の有無や検査結果で判断します。安心は精神的、心理的な状態でテレビの映像や言葉によるイメージが大きな影響を与えます。
 私は、日本の食の安全は、全体的にみて非常に高い水準にあると思います。食品添加物や残留農薬、動物医薬品等の化学物質の人体への危害は消費者が心配しているより少なく安全です。しかし、大きく報道されませんが病原性微生物による危険性は依然として高い状態です。食中毒事件は多く発生しています。特に冬場のノロウイルス、春から秋にかけてのキャンピロバクター食中毒です。

また、大きな意味での「食の安全」では、将来の食糧確保が可能なのかどうかです。経済危機で輸出企業が大きなダメージを受けています。工業製品を輸出して食糧を輸入するという構図が将来も守られるのか、やがて、日本の食糧輸入にも影響が出てくるでしょう。日本の食糧自給率を上げていく政策も重要ですが、食べ物を大切に食べ物の寿命を延ばす工夫は必要です。日本はまだ食べられる食料の廃棄量が異様に多く、このままでは食の安全を脅かす事態になるかもしれません。食に対する不安による過剰反応から廃棄量が増えているとも言えます。

農水省の「食品ロスの削減に向けた検討会」は10日、まだ食べられるのに捨てられている「食品ロス」を削減するため、食品の製造、流通、外食などの関連業者や消費者に具体的な行動を示した提言を取りまとめました。提言では、必要以上に短く設定した賞味期限や販売期限の改善、接客時に量や好みを尋ねる工夫の推奨、消費者には期限表示を正しく理解してもらうことなどを呼び掛けています。

 昨年来の一連の食品偽装事件の反省から、国は消費者行政を統一的、一元的に推進するための、強い権限を持つ新組織として消費者庁の設置を検討しており、食品表示についても1元的に行うため賞味期限と消費期限が、消費者にも分かりやすくするため「消費期限」に統一されるようです。

 これは消費者をバカにした改正だと私は思います。消費者はどうせ「賞味期限」の意味を理解しないのだから、消費期限と一緒にして期限がきたら廃棄してしまえと国が決めることを意味します。これは、マスコミが「賞味期限」の意味をよく理解せずに、「賞味期限」が切れた食品を食べたら食中毒になるかのように報道した影響です。
「食品ロスの削減に向けた検討会」で提言されたように、期限表示が短いため廃棄量が増えているのです。必ずしも全ての食品が科学的根拠により算定された期限でなく安全率を多くみた短い賞味期限が多くの食品があります。報道の影響もあり賞味期限を長く出来ない空気にしています。

「消費期限」「賞味期限」の表示は日本農林規格(JAS)と食品衛生法で定義が定められています。簡単に説明すると「消費期限」は品質が劣化しやすいもの、例えばお弁当や惣菜などで「早く消費しないと食べられなくなっちゃうよ」という意味です。微生物による腐敗や変敗、食中毒の危険があり、期限は厳格に守る必要があります。
一方「賞味期限」は品質が比較的劣化しにくいもの、缶詰めやレトルト食品などが該当します。こちらは「これを過ぎると美味しくなくなっちゃうよ、味は保証しないよ」という意味で、「消費期限」の場合と異なり、期限を過ぎればすぐに「食べたら駄目よ」とはなりません。

製造者、販売者は消費者に渡すまでに消費期限はもちろん、賞味期限をきちんと守らなければいけませんが、消費者は、消費期限は守り、賞味期限については美味しく食べられる期間ですので大きく期限が過ぎてない限り、味見して美味しくなけば廃棄し大丈夫なら食べれば良いのです。自己判断で決める事ができます。食品の表示は、1995年3月までは「製造年月日」でした。その頃は食べるかどうかの判断は自己判断で行っていました。それでは危険ということで、商品知識のある製造者が付ける期限表示に変えたのです。期限をしっかり守る消費期限と保証期間というか美味しく食べられる目安としての賞味期限に別けたのです。今まで人類は古代からずっと食べ物を食べるかどうか自己判断をしてきました。賞味期限と消費期限を「消費期限」に統一する意味は期限が来たら廃棄しなさいと国が命令することです。科学的根拠も薄弱のまま缶詰やレトルト食品の廃棄の時期を消費者庁が安全性を無視して命令するのですか。無用な改正です。賞味期限の意味を正しく理解してもらい自己判断にまかせるべきです。あるデパートの惣菜売り場で通常は5日以内ですが1週間の長い消費期限の惣菜を売り出したところ良く売れているそうです。長い消費期限を付けるためにはしっかりした衛生管理と正確な保存試験が必要です。これこそ「安全・安心な食べ物」と言えますし消費者に受け入れられていることは非常に良い方向だと思います。

食品偽装の問題については、消費者をだました行為は許される事ではありませんが、違う角度からみると消費者のブランド嗜好やマスコミが流すワンフレーズの言葉のイメージがもたらすマイナス効果で産地や名前で価格差が大きいことが食品偽装の温床となっています。服でもバッグ、時計でもあるブランドが有名になり高値で取引されるようになると、偽物、コピー商品が作られるようになります。食品だけの問題ではないのです。
食品の場合は、産地とか表示の偽装です。業者は中国産と国産を比較して安全性も品質、味も変わらないのを知っています。バレナイと思っています。ほとんどが内部告発で見つかっています。昨年のうなぎの偽装問題が出た頃、中国産は国産価格の3/1でした。私は日本に輸入されている中国産の食品と日本産の安全性も品質も差がなく、日本の商社やメーカが指導に入っている工場の製品は中国製の方が優れています。正当に評価して価格差が少なくなれば、偽装も減るのではないでしょうか。
 
食の安全は原材料と食品工場の衛生管理が大きく影響します。適正農業規範(GAP)、適正養殖規範(GAP)とHACCPによる衛生管理がしっかり出来ていれば安全です。中国は過去の反省からこの方面に力を入れていて、CIQマークをつけて日本に輸出しています。日本はイメージ戦略で生産者の写真をつけています。その生産者がきちんとしたという何の科学的根拠ははありませんし、購入者も自分の舌にも自信が無いようです。 
参考
http://www32.ocn.ne.jp/~abcq/jyouhou.htm
● 食の安全確保には危害分析思考が有効
● 何かが変
● マスコミが作る非科学的な感情論
● 冷凍食品は安全です

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

consalmasa

Author:consalmasa
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。